2011年05月13日

猫さん。

うちには「猫さん」という猫がいます。もう20年くらい生きてるばあさんです。
ある日、ママクックの紀ノ川店に突然子ネコがやってきて居座りました。その猫を死んだ父が我が家に連れ帰ってきたわけです。
ちなみに父曰く、クイックも知らない間にうちに居着いていたらしいから、父はそういう目に会いやすい人だったのかもしれません。
猫さんは四六時中父のそばにいて、他の人にはなつかず、私もよくひっかかれました。可愛くないわね〜と思い、私もあまりこんな穀潰しなだけの同居人に関わるのをやめました。
そのうち長患いの末、父が他界しました。なんとなく父はずっと病気のまま生きていくイメージだったので
「あっ、死ぬんだ」と思ったのを覚えています。
彼が死んでからはさすがに猫さんもひとりはさみしいのか、私との距離を縮めてきたので、こちらも少しは心を許すようになりました。お世話は主にクイックがしています。よく悪さをしてケツをどつかれたり、説教されているのを見かけますが、なんとかうまくやっているようです。
「猫は人につかない、家につく」とよく言われるけど、そんなことはないと思います。
今日も猫さんは夢中で外を眺めています。クイックがおいてくれた箱の上で背伸びして。私はこの窓から父と猫さんが仲良く外を眺めていたのを覚えています。
猫さんはこうして、いつか父がとなりにやってくるのを待っているのです。そして私も。


Posted by シイチャン at 15:25│Comments(0)
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